育毛剤が効くとまず抜け毛が減ってくる

生やすことより抜けないこと。まずは抜け毛を予防する商品を

髪の毛が薄くなってくると、これは大変と慌てて「毛を生やす」ことを考えがちですが、その発想は間違いです。毛髪は一定のサイクルで成長と生え替わりの過程を繰り返しています。これをヘアサイクル(毛周期)と呼びますが、この繰り返しのリズムに狂いが生じて抜け毛が増えることが薄毛の原因になっています。

ですから、何もないところに髪を生やそうとするのではなく、自然に生えてくる髪を大事に成長させることが大事なのです。
ヘアサイクルは次の3つの段階からなります。

(1)成長期‥‥新しい産毛が生えてきて、どんどん太く長く育っていく段階です。毛の根元(毛根)にある毛乳頭の中の毛母細胞が活発に働き髪を伸ばしていきます。この期間は1本の髪の毛で2~6年続きます。

(2)退行期‥‥毛母細胞の活動が弱くなり毛の成長が止まる段階です。2~3週間がこの時期で、この時には髪は伸びなくなっています。

(3)休止期‥‥成長を終えた髪の毛が、ここで一旦抜け落ちてしまいます。普通の人の髪の毛の数は10万本ほどですが、この時期を迎えて抜ける髪は1日に100本程度です。洗髪の時などかなりの本数が抜けて不安になりますが、よほど多くない限りは異常な抜け毛ではありません。その後、頭皮の中では次の髪の毛が生まれる準備の段階となります。この期間は2~3ヶ月です。

このようなヘアサイクルが健全に繰り返されるよう、適切なヘアケアの努力を続けることが大事です。とくに髪の毛が育つための栄養補給は重要です。そのためには何よりバランスの取れた食事が欠かせませんが、髪の毛の生育にとって大事な栄養素の一つに亜鉛があります。

髪の毛は主としてケラチンというタンパク質の一種から作られていますが、このタンパク質の合成にはミネラル分の一つである亜鉛が不可欠です。体の健康に関してはあまり取り上げられることの少ない栄養素ですが、髪の毛の育成には重要なので不足しないように注意しましょう。

亜鉛を多く含む食品としては、牡蠣、たたみいわし、カニ、ビーフジャーキー、パルメザンチーズ、煮干し、豚レバー、ココア、味付け海苔などがあります。一般に肉類には比較的多くの亜鉛が含まれています。